ブレッシングは、他のニードルRFよりダウンタイムが長い傾向があります
「ブレッシングを受けたいけれど、ダウンタイムが心配で予定が立てられない」「翌日仕事があるけれど、メイクで隠せる程度なのか」——
傾斜ニードルRFという聞き慣れない治療だからこそ、こうした不安を持つ方は多いです。
この記事では、ブレッシングのダウンタイムについて、楽観的な情報だけでなく、正直に知っておいてほしいことを形成外科専門医の立場からお伝えします。
ブレッシングのダウンタイムが、他のニードルRFと違う理由
ブレッシングのダウンタイムを理解するには、まずこの機器が「なぜ斜めに針を刺すのか」を知っておく必要があります。
従来の垂直刺入のニードルRF(ポテンツァなど)は、針が皮膚に対して垂直に入るため、針が進む方向にある血管を比較的避けやすい構造です。
一方、ブレッシングは45度の角度で皮下を斜めに進みながらRFエネルギーと薬剤を届けるため、垂直刺入よりも広い範囲の組織を通過します。
この「広い範囲を通過する」という特性こそが、サブシジョン効果(繊維組織の切離)という高い治療効果を生む一方で、
内出血や腫れが垂直刺入の機器よりも出やすくなる要因にもなります。効果が高い治療には、相応のダウンタイムが伴うことが多いというのが、正直なところです。
施術後の経過:時系列で見るダウンタイム
施術直後〜当日
針による点状の出血が見られます。麻酔クリームを使用していても、針を皮下で動かす際の刺激により、施術後数時間は熱感や軽度の痛みが残ることがあります。
当院では、施術直後の鎮静・冷却ケアを必要に応じて行いますが、痛みが強い場合は鎮痛剤の服用で対応していただくこともあります。
1〜2日目
赤みや腫れがピークを迎える時期です。針を斜めに通過させる構造上、垂直刺入の治療よりも内出血が出やすく、特に頬骨周辺や皮膚の薄い部位では、青紫色のあざのような内出血が広がって見えることもあります。これは「失敗」ではなく、ある程度は想定される反応です。
3〜5日目
赤みは徐々に落ち着いてきますが、内出血が残っている場合はこの時期にも目立つことがあります。
針穴部分にかさぶたや乾燥によるざらつきが生じることもあり、無理に剥がさず保湿を続けることが大切です。
1週間〜2週間程度
多くの方はこの時期までに赤みや腫れが落ち着き、メイクでカバーできる程度になります。
ただし、内出血の程度によっては、この期間を超えて色味が残る方もいます。
施術範囲が広い場合や、皮膚が薄く血管が浮きやすい方では、ダウンタイムが長引く傾向があります。
知っておいてほしい注意点
メイクと洗顔について
施術翌日から洗顔や控えめなメイクは可能としていますが、これは「赤みや内出血が消えている」という意味ではありません。
肌のバリア機能が一時的に低下している状態のため、刺激の少ない製品を選び、強くこすらないようにしてください。
紫外線対策は特に重要です
RFエネルギーによる熱刺激と薬剤注入による炎症反応が起きている肌は、紫外線の影響を受けやすい状態にあります。
施術後に日焼け止めを怠ると、一時的な色素沈着につながるリスクが高まります。この点につきましては、当院では特に念入りにお伝えしています。
「ニキビの初期悪化」が起こることがあります
施術後、一時的にニキビのような症状が悪化したように見えることがあります。
これは治療への反応として知られていますが、もともと炎症の強い肌や敏感肌の方では、この反応がより強く出る可能性があります。
事前に肌の状態を診察し、施術の出力や範囲を調整することで、リスクを抑えるよう努めています。
ダウンタイムのご説明について
当院では、「ダウンタイムはほとんどありません」というような、実態と異なる説明はいたしません。
ブレッシングは、垂直刺入の治療と比較して内出血や腫れが出やすい構造を持つ治療です。
これは機器の特性であり、施術者の技術不足が原因ではありませんが、患者様がスケジュールを組む上で正確に知っておくべき情報です。
特に、結婚式や重要な予定の前にブレッシングを検討されている場合は、最低でも3週間前、できれば4~6週前までに施術を済ませることをお勧めしています。
内出血の出方には個人差があり、想定より長引く可能性も踏まえてスケジュールを立てることが、後悔しない治療選びにつながります。
よくあるご質問
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ダウンタイムを短くする方法はありますか?
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施術前の血液をサラサラにする薬剤やサプリメント(一部のビタミンEなど)の摂取を控えていただくこと、施術後の冷却・圧迫を徹底することで、内出血や腫れの程度を抑えられる可能性があります。
ただし、体質による違いが大きいため、完全にコントロールすることは難しい場合があります。
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内出血が想定より長引いた場合、どうすればいいですか?
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通常の経過と異なり長期化している場合は、自己判断せず当院にご連絡ください。状態を確認させていただきます。
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ダウンタイムが心配な場合、別の治療を提案してもらえますか?
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もちろんです。クレーターの深さが比較的浅い場合は、ダウンタイムの短いダーマペンが適している場合もあります。
ダウンタイムへの不安は、治療選択における重要な要素として、カウンセリングで率直にお伝えください。
監修:米谷 公佑(まいたに こうすけ) KYOTO CLINIC 院長 / 形成外科専門医 ECFMG certificated(米国医師資格取得) 大阪大学形成外科教室出身 / Johns Hopkins University・University of Miami 研究歴
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