ポテンツァとブレッシングの違いを医師が徹底比較|「ポテンツァで治らなかった」方へ伝えたいこと

「ポテンツァを受けてみたけれど、クレーターがなかなか改善しなかった」「次はブレッシングを試そうかと思っているが、何が違うのか」——
この疑問を持つ方は多いです。
この記事では、形成外科専門医の立場から2つの治療の違いと、どちらが自分に向いているかの判断基準を正直にお伝えします。

ポテンツァとブレッシング:基本的な仕組みの違い

ポテンツァ(POTENZA)
ポテンツァは、垂直に刺入するマイクロニードルとRF(高周波)エネルギーを組み合わせた治療機器です。
針を垂直(90度)に刺すことで真皮層にRFエネルギーを届け、コラーゲン生成・肌のタイトニングを促します。
複数のチップ(針の種類)があり、毛穴・ニキビ跡・肝斑・たるみなど、様々な悩みに応じて使い分けられることが特徴です。

■ブレッシング(BLESSING)
ブレッシングは、世界初の「傾斜刺入システム(DRS)」を搭載した次世代機です。
針を45度の角度で斜めに挿入することで、皮下組織の広範囲に熱エネルギーを届けることができ、また注入する薬液のロスを最小限に抑えます。
さらに、従来の垂直刺入では難しかった「サブシジョン効果(線維組織の切離)」を実現しています。

形成外科では「サブシジョン」はクレーター治療の重要な手技として以前から使われています。
ブレッシングはその効果をマイクロニードルRFの中に組み込んだ、治療的に非常に理にかなった機器だと考えています。

「ポテンツァで治らなかった」方へ伝えたいこと

ポテンツァは、ニードルRF治療の中でも非常に優れた治療機器のひとつです。
しかし、ニキビ跡やクレーター治療の効果には個人差があり、肌質・瘢痕の硬さ・線維化の程度・炎症の起こりやすさ・創傷治癒の反応などによって、同じ治療を行っても結果の出方が異なります。

そのため、ポテンツァで十分な効果を感じられなかったとしても、必ずしも「治療が失敗した」「美容医療では改善できない」というわけではありません。

クレーターやニキビ跡は、表面の凹みだけでなく、皮膚の奥にある硬い線維組織や癒着、真皮のボリューム低下などが関係していることがあります。
その場合、治療機器の種類や針の入り方、RFエネルギーの届け方、薬剤の導入方法を変えることで、反応が変わる可能性があります。

ブレッシングは、針を斜め方向に刺入しながらRFエネルギーと薬剤を届けることができるニードルRF機器です。
従来の垂直方向のアプローチとは異なる刺激を加えられるため、ポテンツァで変化を感じにくかった方でも、肌の反応が変わり、改善につながる可能性があります。

もちろん、ブレッシングに変更すれば必ず改善するというものではありません。
ただし、ポテンツァで効果が不十分だった方でも、肌質や瘢痕の状態を再評価し、アプローチを変えることで治療の選択肢が広がります。

当院では、これまでの治療歴や肌の状態を確認したうえで、ポテンツァを継続すべきか、ブレッシングなど別の治療へ切り替えるべきかを含めて、患者様に合った治療方針をご提案します。

治療の選び方

ニードルRF治療として、ポテンツァとブレッシングのどちらを選ぶかという点では、当院では基本的にブレッシングをおすすめしています。

ブレッシングは、針を斜め方向に刺入しながらRFエネルギーと薬剤を届けることができるため、従来の垂直方向のニードルRFとは異なるアプローチが可能です。
特に、ニキビ跡やクレーター、毛穴、肌の凹凸、肌質改善を目的とする場合には、より多角的に皮膚へ刺激を加えられる点が特徴です。

一方で、すべての方に深い層へのニードルRF治療が必要というわけではありません。
毛穴の開き、肌のざらつき、ツヤの低下、軽い小じわ、乾燥感など、より浅い層の肌質改善が主な目的であれば、ブレッシングやポテンツァのようなニードルRFではなく、水光注射やヴェルベットスキンなどの治療が適している場合もあります。

そのため当院では、どの深さに、どの程度の刺激を加えるべきかを診察したうえで治療をご提案しています。

よくあるご質問

ブレッシングはポテンツァより痛いですか?

傾斜刺入という特性上、ポテンツァより若干強い刺激を感じる方もいますが、麻酔クリームの使用でほとんどの方は許容できる範囲に収まります。必要に応じて笑気麻酔下でも対応可能でございます。

ブレッシングは何回受ければ効果が出ますか?

クレーターの深さや癒着の強さによって異なりますが、3〜5回を目安にしているケースが多いです。
施術後2〜3ヶ月で変化が現れ始めます。効果が不十分な場合は、局所麻酔下でのサブシジョン施術の併用もご提案させていただく場合があります。

ポテンツァとブレッシングは同じ日に受けられますか?

基本的には、同日の施術はおすすめしておりません。
どちらも針を用いて肌内部に熱エネルギーを届ける治療のため、同日に行うと赤み・腫れ・熱感などの反応が強く出る可能性があります。肌への負担やダウンタイムを考慮し、当院では別日での施術をご案内しております。 



監修:米谷 公佑(まいたに こうすけ) KYOTO CLINIC 院長 / 形成外科専門医 ECFMG certificated(米国医師資格取得) 大阪大学形成外科教室出身 / Johns Hopkins University・University of Miami 研究歴