いちご鼻とは、鼻の毛穴に皮脂や角質が詰まり、その角栓が酸化して黒く見える状態を指します。
毛穴パックや角栓除去用の洗顔料を試しても、しばらくするとまた黒ずみが戻ってくる
——そんな経験をしたことがある方は少なくないのではないでしょうか。
この記事では、いちご鼻がなぜ繰り返すのか、その根本的な原因と、対処法についてまとめました。
■ いちご鼻の正体
いちご鼻の黒いブツブツの正体は、毛穴に詰まった皮脂や古い角質(角栓)が、空気に触れて酸化したものです。
角栓自体は誰の肌にも自然に存在するものですが、量が多くなったり、毛穴が開いた状態が続いたりすることで、目立ちやすくなります。
毛穴パックで一時的に角栓を除去しても黒ずみが数日〜数週間で戻ってくるのは、角栓が作られる仕組みそのものが解消されていないためです。
■ なぜ毛穴パックや洗顔だけでは消えないのか
いちご鼻が繰り返す背景には、主に次のような要因が関係しています。
・皮脂分泌の多さ
鼻はもともと皮脂腺が多く分布する部位で、皮脂の分泌量が多いほど角栓ができやすくなります
・乾燥による角質肥厚
肌が乾燥すると、肌を守ろうとして角質が厚くなり、毛穴に詰まりやすくなります
・毛穴の開き
一度開いてしまった毛穴は、皮脂や汚れが溜まりやすい状態が続きます
・毛穴パックの繰り返しによる負担
毛穴パックは角栓と一緒に肌に必要な皮脂膜まで剥がしてしまうことがあり、
かえって乾燥や皮脂分泌の増加を招き、悪循環につながることがあります
つまり、毛穴パックや洗顔料だけでいちご鼻に対処しようとすると、「角栓を取る」ことはできても、「角栓ができやすい状態」自体は変わらないため、繰り返してしまうのです。
■ 根本的に対処するための2つのアプローチ
いちご鼻を繰り返さないためには、「今ある角栓を取り除くケア」と「毛穴が詰まりにくい肌に整えるケア」の両方が必要です。
① 毛穴の汚れをやさしく取り除く
⇒ ハイドラジェントル
ハイドラジェントルは、水流の力で毛穴の汚れや古い角質を吸引しながら除去する施術です。
毛穴パックのように物理的に引き剥がすのではなく、洗い流すようにケアするため、肌への負担が比較的少ない方法です。
痛みやダウンタイムがほとんどないため、定期的なメンテナンスとして取り入れやすい施術です。
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② 毛穴が詰まりにくく、目立ちにくい肌へ整える
⇒ ダーマペン、ブレッシング、ピコフラクショナル、BTX注入、レチノイド系外用薬など
ダーマペンやブレッシング(ニードルRF)は、微細な針で皮膚に刺激を与え、創傷治癒反応やコラーゲンの再構築を促す治療です。
毛穴周囲の皮膚構造を整えることで、開いた毛穴やキメの乱れを改善し、毛穴が目立ちにくい肌を目指します。
特にブレッシングは、針先から高周波エネルギーを加えることで、真皮に熱刺激を与えながらコラーゲンの再構築を促します。
皮膚のハリ不足やニキビ痕を伴う毛穴には、ダーマペンとともに有効な選択肢となります。
一方、皮脂分泌が多いことで毛穴の詰まりや開きが目立っている場合には、ボトックス注入やレチノイド系外用薬などを用いて、皮脂の分泌や角化の乱れを抑える治療も有効です。
毛穴の悩みは、皮脂分泌、角栓、毛穴周囲の弾力低下など、複数の原因が重なっていることが少なくありません。
そのため、ダーマペンやブレッシングによる毛穴構造の再構築と、ボトックス注入やレチノイド系外用薬による皮脂・角化のコントロールを組み合わせることで、より効果的な改善を目指します。
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■ 治療の間隔と回数の目安
ハイドラジェントルは、月1回程度のペースで定期的に受けることで、毛穴の状態を維持しやすくなります。
ダーマペンは、肌の再生サイクルを踏まえて4週間程度の間隔を目安にすることが多く、当院では3〜5回程度を一つの目安としてご提案しています。
■ ダウンタイムと注意点
ハイドラジェントルは、施術後すぐにメイクをして帰ることができるほど、ダウンタイムが少ない施術です。
一方ダーマペンやブレッシングは、施術後に赤みが数日間続く場合があります。
針の深さや範囲によっては、より長い期間赤みが続くこともあるため、大切なご予定がある場合は、少なくとも3週間前、できれば4〜6週間前のご相談をおすすめします。
紫外線対策は、いずれの施術後も重要です。
施術後1〜2週間は日焼け止めの使用と紫外線を避ける生活を徹底していただくようお願いしています。
■ よくあるご質問
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いちご鼻は自宅ケアだけで改善しますか。
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軽度の場合、保湿ケアの見直しで改善することもありますが、毛穴の開きが進んでいる場合は自宅ケアだけでの改善には限界があります。
診察で肌状態を確認したうえで、施術の必要性をご案内します。
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毛穴パックはやめた方がいいですか。
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頻繁な使用は肌のバリア機能を損ない、悪循環につながることがあります。
使用頻度を見直すか、ハイドラジェントルのような肌に負担の少ない方法への切り替えをおすすめします。
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ハイドラジェントルとダーマペン、どちらから始めればいいですか。
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基本的にはハイドラジェントルから始めることをおすすめしております。
診察で肌状態を確認したうえでご提案します。
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一度改善すれば、いちご鼻は再発しませんか。
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皮脂分泌の多さは体質的な要因も関係するため、完全になくすというより、定期的なケアで良い状態を維持していくという考え方が現実的です。
監修:米谷 公佑(まいたに こうすけ)
KYOTO K CLINIC 院長
形成外科専門医 ECFMG certificated(米国医師資格取得) 大阪大学形成外科教室出身
Johns Hopkins University・University of Miami 研究歴

