まぶたのたるみで二重の幅が変わった?眼瞼下垂という可能性を医師が解説

鏡の中の自分の二重の幅が、以前より心なしか広くなった気がする。
写真を撮ったときに、目の開き方が少し狭くなった。 こうした変化は、シミやたるみほどはっきり自覚しにくいものの、まぶたを開ける筋肉の働きが少しずつ弱くなる「眼瞼下垂」のサインであることがあります。
単なる皮膚のたるみと違い、眼瞼下垂は開瞼そのものに関わる変化のため、二重のラインを作るだけの施術や眉下切開では根本的な改善にはつながりません。

この記事では、二重の幅の変化と眼瞼下垂の関係、治療の選択肢を解説します。



二重の幅が変わることと眼瞼下垂の関係

まぶたを開けるときには、眼瞼挙筋という筋肉が主にまぶたを持ち上げています。
加齢とともにこの筋肉の腱膜が緩んでくると、まぶたが十分に上がりきらなくなり、二重のラインが広く見えたり、まぶた全体が重たく、目の開きが不十分に見えたりすることがあります。
これが 「腱膜性眼瞼下垂」 と呼ばれる状態で、単なる皮膚のたるみとは原因が異なります。
「腱膜性眼瞼下垂」 の治療では、緩んだ腱膜を前転・固定することで、まぶたを持ち上げる機能そのものを回復させます。



こんな変化に心当たりのある方へ

  • 鏡を見たときに、以前より二重の幅が広くなった気がする
  • 写真に写る自分のまぶたが、以前より重たそうに見える
  • 目を見開こうとすると、おでこの筋肉に力が入ってしまう
  • 少し顎を上げて正面を見る癖がついた
  • 肩こりや頭痛を伴うことが増えた
  • 「たるみ」というほどではないが、まぶた全体の印象や左右差が気になり始めた



眼瞼下垂治療の特徴

KYOTO K CLINICの眼瞼下垂症手術には、まぶたを引き上げる挙筋のゆるみやズレを調整して本来の位置に戻す「挙筋前転法」と、額の筋肉(前頭筋)の力を利用してまぶたを引き上げる「前頭筋つり上げ術」の2つの術式があります。

挙筋前転法は筋肉本来の機能を活かして自然な開きを目指す術式で、
前頭筋つり上げ術は筋力の低下が大きい、より重度の眼瞼下垂にも対応できる術式です。

二重のラインを作ることが目的の二重埋没法とは異なり、開瞼機能そのものにアプローチするため、まぶたの重さや目が開いた状態の幅の変化を根本から見直したい方に向いています。



効果としくみ

眼瞼下垂治療の効果は、まぶたを持ち上げる筋肉の機能そのものを調整することで、開瞼がスムーズになることに加えて、二重のラインも安定しやすくなるという点にあります。
埋没法による固定だけでは届かない、まぶたを開ける機能そのものにも働きかけ、本来の二重の構造に近い重瞼を作成することができます。

仕上がりの見え方には個人差があり、実際の変化の程度や適した術式(挙筋前転法・前頭筋つり上げ術)はカウンセリング時の診察で確認します。



施術の流れ

  1. カウンセリング:まぶたの開き方・左右差の状態を診察し、症状の程度に応じた術式(挙筋前転法・前頭筋つり上げ術)を医師が提案します
  2. 施術当日:局所麻酔を行ったうえで、挙筋前転法は60〜90分程度、前頭筋つり上げ術は90〜120分程度で施術します
  3. アフターケア:術後数日はやや強めの腫れ・むくみが出ることがあり、落ち着くまでの目安は1〜2週間程度です。
    内出血が出た場合も、赤紫から黄色へと変化しながら1〜2週間ほどで自然に改善していく傾向があります



他施術との違い

まぶたのラインや開き方に関わる施術には、眉毛に沿って皮膚を切除する眉下切開と、開瞼機能そのものに働きかける眼瞼下垂治療があります。
二重の幅が狭くなったり、上瞼を重たく感じられている場合は眼瞼皮膚弛緩症とよばれ、眉下切開の適応である可能性があります。

下の比較表を参考にしてみてください。



※上表は一般的な傾向の整理であり、感じ方や仕上がりには個人差があります。
カウンセリングで医師にご相談ください。



副作用・リスク・料金

副作用・リスク

手術後は、まぶたの腫れや内出血、軽い痛み、違和感が生じることがあります。
痛みや違和感は、多くの場合、数日から1週間程度で軽快します。目立つ腫れは術後2~3週間ほどで落ち着いてきますが、細かな腫れが完全に引き、仕上がりが安定するまでには1~2か月程度かかることがあります。

また、術後1~2週間程度は、瞼板周囲の操作などに伴って、眼脂、涙が出やすい、目がごろごろするなどの異物感がみられることがあります。
多くは手術後の経過とともに自然に改善します。

術後の仕上がりには個人差があります。開瞼幅に左右差が生じる場合や、ご希望どおりの開きにならない場合があります。もともとの眼瞼挙筋の機能に左右差がある場合には、手術を行っても左右差を完全に解消することが難しいことがあります。
前頭筋吊り上げ術においても、同様に開瞼幅の左右差が生じる可能性があります。

まれに、創部感染や創傷治癒の遅延が起こることがあります。
感染を合併すると傷の治りが遅れる可能性があるため、術後は創部を清潔に保ち、強くこする、押さえるなどの物理的な刺激を加えないことが大切です。

まぶたやその周囲に炎症・感染症がある方、重度の眼瞼・眼科疾患がある方、妊娠中・授乳中の方などは、状態によって手術を延期または控えることがあります。
糖尿病、出血傾向、抗凝固薬・抗血小板薬の使用などがある場合には、感染、創傷治癒遅延、出血や内出血のリスクが高くなる可能性があるため、事前に医師へお申し出ください。

料金

眼瞼下垂軽度 通常¥275,000
眼瞼下垂中等度 通常¥363,000 

※最新の料金は料金ページをご確認ください。



よくある質問

眉下切開と眼瞼下垂治療はどちらを受けるべきですか?

皮膚のたるみによって二重のラインが浅く見える場合は眉下切開、まぶたを開ける力そのものが弱くなっている場合は眼瞼下垂治療が向いている傾向があります。
どちらが該当するかは、カウンセリングでまぶたの状態を診察したうえで医師が判断します。

自分が眼瞼下垂かどうか、どう見分ければいいですか?

目を見開こうとするときにおでこの筋肉に力が入ってしまう、まぶたが重く感じるといった傾向がある場合は、眼瞼下垂の可能性があります。
セルフチェックだけで判断せず、気になる場合は診察を受けることをおすすめします。

挙筋前転法と前頭筋つり上げ術はどう選べばいいですか?

筋力の低下が軽度から中等度で、まぶた自体の機能を活かしたい場合は挙筋前転法、筋力の低下が著しく、重度の眼瞼下垂には前頭筋つり上げ術が適応となる可能性があります。
どちらが適応となるかは、カウンセリングでの診察をもとに医師が判断します。

ダウンタイムはどのくらいですか?

術後数日はやや強めの腫れ・むくみが出ることがあり、落ち着くまでの目安は2〜3週間程度とされています。
微細な腫れが完全に改善するのは1-2ヶ月要する場合もあります。個人差があるため、大切な予定がある場合は余裕を持ったスケジュールをおすすめします。

痛みはありますか?

局所麻酔を行いますが、施術中に圧迫感を感じることがあります。感じ方には個人差があります。

若い頃から二重の幅が変わりやすい体質でも眼瞼下垂の対象になりますか?

加齢だけでなく、コンタクトレンズの長期使用や体質によって若い年代でも眼瞼下垂がみられることがあります。
年齢にかかわらず、気になる変化があれば診察のうえで判断します。

まとめ

二重の幅が変わったと感じる背景には、皮膚のたるみだけでなく、まぶたを開ける力そのものが弱くなる腱膜性眼瞼下垂が関係していることがあります。
どちらが原因かによって適した治療は異なるため、まずはカウンセリングでまぶたの状態を診察してもらうことをおすすめします。

今の状態に合った選択肢を、医師と一緒に考えてみてください。



監修

米谷 公佑(まいたに こうすけ)
KYOTO K CLINIC 院長 /形成外科専門医 
ECFMG certificated(米国医師資格取得) 
大阪大学形成外科教室出身
Johns Hopkins University・University of Miami 研究歴