「毛穴パックを貼った直後は綺麗になった気がするのに、しばらくするとまた毛穴が目立ってくる」
——そんな経験を繰り返している方は多いのではないでしょうか。
実は、毛穴パックを続けても毛穴悩みが根本的に改善しないのには、いくつかの理由があります。
今回は、その理由と、繰り返さないための考え方を整理します。
■ 毛穴パックが「取っているもの」は何か
毛穴パックは、シートに含まれる粘着成分で毛穴表面の角栓を吸着させ、物理的に引き剥がすケア用品です。
剥がした瞬間は角栓が目に見えて取れるため、効果を実感しやすいのが特徴です。
ただし、毛穴パックが取り除いているのは、あくまで「今すでに詰まっている角栓」だけです。
角栓が作られる仕組みそのものには一切働きかけていないため、時間が経てば同じように角栓が作られ、また詰まっていきます。
■ 繰り返すほど毛穴が目立ちやすくなる理由
毛穴パックを頻繁に使用することで、かえって毛穴の状態が悪化していくケースがあります。
主な理由は次の通りです。
・皮脂膜の損傷
毛穴パックは角栓と一緒に、肌を保護している皮脂膜も剥がしてしまいます。
皮脂膜が失われると、肌は乾燥を防ごうとして皮脂の分泌量を増やし、結果的に角栓ができやすい状態になります
・毛穴の開き
粘着力の強いシートで繰り返し引っ張られることで、毛穴の周りの組織が緩み、毛穴自体が開いた状態になりやすくなります
・摩擦による炎症
剥がす際の物理的な刺激が繰り返し肌に加わることで、軽度の炎症が慢性的に起こり、色素沈着や毛穴の黒ずみが定着しやすくなることもあります
つまり、毛穴パックは「目先の角栓」を取り除く一方で、「角栓ができやすく、毛穴が目立ちやすい肌状態」を作り出してしまう可能性がある、という矛盾を抱えたケア方法なのです。
■ 毛穴悩みには2つのタイプがある
毛穴パックだけで対処しようとする前に、まず自分の毛穴悩みがどちらのタイプに近いかを知ることが大切です。
詰まり毛穴タイプ
皮脂や角質が毛穴に詰まり、黒ずんで見えるタイプです。
皮脂分泌の多さや乾燥による角質肥厚が背景にあることが多く、ハイドラジェントルのような、毛穴の汚れをやさしく吸引除去するケアが向いています。
開き毛穴・たるみ毛穴タイプ
毛穴そのものが広がり、影ができることで目立つタイプです。
加齢による皮膚のハリの低下や、繰り返しの物理的刺激が関係していることが多く、ダーマペンなどのように肌の再生力そのものに働きかける施術の方が適していることがあります。
その他、肌の状態などに応じて、水光注射やブレッシング、レーザー治療、ボトックス治療などもご提案致します。
多くの方は、この2つのタイプが混在しています。
毛穴パックはこのどちらのタイプにも根本的にはアプローチできていない、という点が、繰り返しても改善しない最大の理由です。
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■ 毛穴パックをやめるべきか
毛穴パックの使用自体を完全に否定するものではありません。
ただし、週に何度も使用するような頻度は、肌への負担が蓄積しやすく、おすすめできません。
使用する場合は月に1〜2回程度にとどめ、使用後は必ず保湿を丁寧に行うことが大切です。
それでも毛穴の目立ちが改善しない、あるいは悪化していると感じる場合は、自己流のケアを続けるよりも、一度診察で肌状態を確認することをおすすめします。
■ 治療の間隔と回数の目安
ハイドラジェントルは月1~2回程度の定期的なケアで毛穴の状態を維持しやすくなります。
ダーマペンは4週間程度の間隔を目安に、3〜5回程度を一つの目安としてご提案しています。
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■ よくあるご質問
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毛穴パックは全く使わない方がいいですか。
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完全にやめる必要はありませんが、頻度を月1〜2回程度に抑え、使用後の保湿を徹底することをおすすめします。
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自分が詰まり毛穴か開き毛穴か、どう見分ければいいですか。
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見た目だけでの自己判断は難しいことも多く、診察で肌状態を確認したうえでタイプをお伝えしています。
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毛穴パックをやめると毛穴の開きは戻りますか。
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使用をやめただけで開いた毛穴が自然に引き締まるとは限りません。
肌の再生力に働きかける施術と組み合わせることで、改善を目指しやすくなります。
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市販の毛穴用化粧品で改善しますか。
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一時的な引き締め効果を感じることはありますが、詰まりや開きの根本的な原因には働きかけられないことが多く、限界があります。
監修:米谷 公佑(まいたに こうすけ) KYOTO K CLINIC 院長
形成外科専門医 ECFMG certificated(米国医師資格取得) 大阪大学形成外科教室出身
Johns Hopkins University・University of Miami 研究歴

