ダーマペンとブレッシング、何が違う?迷っている方に医師が伝えたい「選び方の基準」

「ダーマペンとブレッシング、どちらが自分に合っているの?」——
どちらも人気の美肌治療ですが、その違いと使い分けを正確に理解している方は少ないかもしれません。
この記事では、形成外科専門医の立場から「あなたはどちらを選ぶべきか」の判断基準を正直にお伝えします。

2つの治療の根本的な違い

■ダーマペン
肌の「再生」を促す治療 ダーマペンは、微細な針を垂直に刺すことで微小な傷を作り、肌の自然治癒反応(コラーゲン生成)を活性化する治療です。
表皮〜真皮浅層への刺激を与えることで、肌のキメ・毛穴・薄いニキビ跡の改善を促します。
施術後に美容成分を塗布することで、開いた微細な穴から成分を肌内部に届ける「ドラッグデリバリー」としての機能も持っています。

■ブレッシング
肌の「構造」を変える治療です。
ブレッシングはRFエネルギーと美容薬液注入に加えて、サブシジョン効果(傾斜刺入による線維組織の切離)を組み合わせた治療です。
単に「コラーゲンを増やす」だけでなく、クレーターを形成している「癒着した瘢痕線維を物理的に切り離す」という、構造的なアプローチが可能です。

ダーマペンは、比較的浅い層への微細な刺激によって、肌のキメや質感を整えていく治療です。
一方、ブレッシングは、より深い層に針とRFエネルギーを届けることで、ニキビ跡や毛穴、肌の凹凸に対して内側からアプローチする治療です。 

選び方の判断基準

ダーマペンを選ぶべき方

・毛穴の開き・ざらつきが主な悩みの方
・色素沈着・浅いニキビ跡(凹凸がない)が気になる方
・美容医療を初めて試す入門として
・ダウンタイムをできるだけ短くしたい方(2〜4日程度)
・肌のコンディションを定期的に維持したい方

ブレッシングを選ぶべき方

・凹凸のあるクレーター型ニキビ跡が長年の悩みの方
・ダーマペンやポテンツァを試したが、改善が不十分だった方
・触ると硬さを感じるような深いクレーターがある方
・根本から変えたいという強い希望がある方
・ある程度のダウンタイム(5〜7日程度)を受け入れられる方

まとめ:「あなたの悩みがどこから来ているか」が判断のカギ

ダーマペンとブレッシングは、どちらも針を用いて肌の再生を促す治療ですが、治療の目的やアプローチの仕方が異なります。

ダーマペンは針の深さを調整できる治療であり、肌状態に応じてさまざまな深さへアプローチすることが可能です。
当院では主に、肌のキメ、毛穴、ざらつき、ハリ感など、肌全体の質感を整える治療として位置づけています。

一方、ブレッシングは針を斜め方向に刺入しながらRFエネルギーと薬剤を届けることができるため、ニキビ跡やクレーター、肌の凹凸に対して、より立体的にアプローチできる点が特徴です。

そのため、深いクレーターや凹凸にはブレッシングを中心に考え、肌全体のキメや質感、浅い毛穴にはダーマペン、水光注射、ヴェルベットスキンなどを組み合わせるという選択肢があります。

大切なのは、治療機器の名前だけで選ぶのではなく、悩みの深さや肌状態に応じて治療を使い分けることです。

治療の選択は、お悩みの原因が肌表面のキメ・毛穴・色素沈着にあるのか、あるいは皮膚の深い層にある癒着やクレーター構造にあるのかによって変わります。

ご自身だけで判断するのは難しいことも多いため、まずはお気軽にカウンセリングへお越しください。肌の状態を丁寧に診察し、適切な治療をご提案いたします。

よくあるご質問

ダーマペンとブレッシングを同じ日に受けることはできますか?

基本的には、同日の施術はおすすめしておりません。どちらも針を用いた治療のため、同日に行うと赤み・腫れ・熱感などの反応が強く出る可能性があります。肌への負担やダウンタイムを考慮し、当院では別日での施術をご案内しております。 

初めて美容クリニックを受けるなら、どちらがいいですか?

初めての方には、比較的ダウンタイムが短く導入しやすいダーマペンをお勧めすることが多いです。ただし、クレーターが強い方は最初からブレッシングを提案する場合もあります。

費用はどちらが高いですか?

一般的にブレッシングの方が費用は高い傾向にあります。
料金については料金ページまたはカウンセリング時にご確認ください。


監修:米谷 公佑(まいたに こうすけ) KYOTO CLINIC 院長 / 形成外科専門医 ECFMG certificated(米国医師資格取得) 大阪大学形成外科教室出身 / Johns Hopkins University・University of Miami 研究歴