鏡の中の自分の眉間、力を抜いているつもりなのに縦ジワが戻らなくなっていませんか。
ボツリヌストキシン注射(いわゆるボトックス)は、眉間や目尻など表情によって刻まれるシワにアプローチする治療で、注射から数日で効果が現れ始め、1〜2週間前後でピークに達し、3〜4カ月ほど持続するとされています。
KYOTO K CLINICでは価格帯や特徴の異なる3つのブランドを取り扱っており、どれを選ぶかによって満足度や続けやすさが変わってくることも少なくありません。
この記事では、それぞれの違いと選び方を医師の立場から解説します。
目次
- ボツリヌストキシン注射とは
- こんな悩みがある方におすすめ
- KYOTO K CLINICで選べる3ブランドの特徴
- 効果のしくみと持続期間
- 施術の流れ
- 他の施術との違い
- 症例
- よくある質問
- まとめ
ボツリヌストキシン注射とは
ボツリヌストキシン注射は、表情筋の動きを一時的に抑えることで、繰り返す表情によって刻まれるシワを目立ちにくくする治療です。
額や眉間、目尻のシワのほか、エラの張り、多汗症、ふくらはぎの張りなど、適応となる部位は幅広く展開されています。
KYOTO K CLINICでは、ボトックスビスタ・ボツラックス・コアトックスという特徴の異なる3つのブランドを取り扱っています。どのブランドを選ぶ場合でも、医師が表情筋の動きのクセや皮膚の状態を診察のうえで、部位に適した単位数を判断します。
こんな悩みがある方におすすめ
- 表情をつくった時の皺が気になる
- 写真を撮るときに目尻の笑いジワが気になって、思い切り笑いにくい
- 「疲れてる?」「怒ってる?」と聞かれることが増えたが、実際は疲れても怒ってもいない
- 汗をかきやすい時期に、ワキや手のひらの汗が気になる
このような表情時の皺や汗の悩みに、ボツリヌストキシン注射は選択肢の一つになり得ます。
一方で、妊娠中・授乳中の方や、神経筋疾患をお持ちの方などは施術を受けられない場合があるため、気になる方はカウンセリング時に医師にご相談ください。
KYOTO K CLINICで選べる3ブランドの特徴
KYOTO K CLINICで取り扱う3ブランドは、
価格帯でみるとおおむね ボツラックス<コアトックス<ボトックスビスタ の順に高くなります。
ブランドによって精製方法や製剤中のたんぱく質量の基準が異なるとされており、これが価格帯の違いにつながっていると考えられています。
ここで押さえておきたいのは、ボツリヌストキシンの「単位」は、メーカー間で必ずしも同じ基準ではないという点です。 (※1
同じ「〇単位」という表記であっても、製剤によって実際に得られる作用の強さが異なる場合があるため、単位数だけで単純に比較することはできません。
だからこそ、ご自身が使用した製剤のブランド名と投与単位数を把握しておくことが、効果を正しく評価し、次回以降の投与量や製剤を適切に調整するうえで大切です。
3製剤はいずれもA型ボツリヌストキシンを有効成分とし、筋肉の過剰な動きを一時的に和らげることで、表情じわやエラ張りなどを改善します。
ボツラックスは、韓国Hugel社の製剤です。
ボトックスビスタとの比較試験でも有効性と安全性が確認されており、治療費を抑えながらボツリヌストキシン治療を受けたい方に選ばれています。 (※2
コアトックスは、神経毒素に付随する複合タンパクとヒト血清アルブミンを含まない製剤です。
投与されるタンパク量を抑えた設計のため、繰り返し治療を受ける際の抗体形成に配慮した選択肢です。
有効性、安全性に関してもボトックスビスタとの比較試験で確認されています。 (※3
ボトックスビスタは、日本で美容目的の承認を受けている製剤です。
長い使用実績と豊富な臨床データがあり、国内承認や実績を重視される方に適しています。 (※4
いずれの製剤でも、効果や持続期間には個人差があります。
製剤の違いだけでなく、治療部位や筋肉量、必要な単位数、これまでの施術歴を確認し、適した製剤をご提案します。
効果のしくみと持続期間
ボツリヌストキシンは、注射した部位の神経筋接合部に作用し、神経から筋肉へ収縮の指令を伝える伝達物質(アセチルコリン)の放出を一時的に抑えることで、表情筋の過剰な収縮を抑えます。
作用する場所は皮膚表面ではなく皮下の筋肉の層であるため、シワそのものを内側から埋めるように働くヒアルロン酸注入とは、アプローチする場所が異なります。
効果の現れ方には段階があります。
注射後2〜3日程度から徐々に筋肉の動きが弱まり始め、1〜2週間程度でピークに達し、その後3〜4カ月程度かけて少しずつ元の状態に戻っていくとされています。
持続期間には個人差があり、表情筋の使い方の癖や普段の代謝によっても変わってくるため、初めて受ける際は短めのスパンで効果を確認しながら、次回以降の間隔を調整していくとよいでしょう。
施術の流れ
- カウンセリング:気になる部位や理想の仕上がり、過去の施術歴などを伺います。表情筋の動き方や左右差を確認しながら、医師が単位数の目安をご説明します。
- 施術当日:メイクを落とした状態で、必要に応じて麻酔クリームを使用したうえで、細い針で複数箇所に注射します。施術時間は部位にもよりますが、比較的短時間で終わります。
- アフターケア:施術当日は施術部位を強く揉んだり、長時間の入浴・激しい運動は控えていただきます。内出血が出た場合は数日〜1週間程度で落ち着くのが一般的です。効果の出方は1〜2週間ほどかけて確認していきます。
他の施術との違い
たるみやシワへのアプローチにはボツリヌストキシン注射のほかにも、ヒアルロン酸注入や糸リフトといった選択肢があります。
それぞれアプローチする対象や向いている悩みが異なるため、下の比較表を参考にしてみてください。

※上表は一般的な傾向の整理であり、感じ方には個人差があります。カウンセリングで医師にご相談ください。
よくある質問
-
ボトックスは何回くらい受ければ効果を維持できますか?
-
効果は3〜4カ月程度で徐々に薄れていくとされているため、その変化に合わせて3〜4カ月に1回程度のペースで受けている方が多い傾向にあります。
ただし表情筋の戻り方には個人差があるため、経過を見ながら間隔を調整することをおすすめします。
-
効果はいつごろから出てきますか?
-
注射後2〜3日程度から徐々に筋肉の動きが弱まり始め、1〜2週間程度で効果を実感しやすくなるとされています。
すぐに変化が出るものではないため、余裕をもったスケジュールで受けることをおすすめします。
-
3つのブランドはどう選べばいいですか?
-
ブランドによって価格帯や製剤の特徴が異なります。
カウンセリングで懸念事項や予算感をお伝えいただき、医師と相談しながら選ぶことをおすすめします。
-
痛みはどのくらいありますか?
-
細い針を使用し、複数箇所に少量ずつ注射するため、痛みは比較的少ないとされています。
目元など皮膚が薄い部位は痛みを感じやすいこともあるため、気になる場合は事前に医師にご相談ください。
-
妊娠中や授乳中でも受けられますか?
-
妊娠中・授乳中の方は施術を受けられません。
持病がある方や現在治療中の疾患がある方も、カウンセリング時に必ず医師にお伝えください。
-
ヒアルロン酸注入との違いは何ですか?
-
ボツリヌストキシン注射は表情筋の動きを抑えることでシワを目立ちにくくするのに対し、ヒアルロン酸注入はボリュームが不足している部分を内側から補う施術です。
悩みの種類によって向いている施術が異なるため、比較表もあわせてご参照ください。
まとめ
ボツリヌストキシン注射は、表情によって刻まれるシワや汗の悩みにアプローチできる治療で、KYOTO K CLINICでは価格帯や特徴の異なる3つのブランドから選ぶことができます。
ブランドごとの特徴をもとに、ご自身の懸念点や予算に合わせてどれを選ぶかが満足度を左右するポイントです。
まずはカウンセリングで表情筋の状態を診てもらいながら、自分に合ったブランドと単位数を医師と一緒に見つけていくことをおすすめします。
副作用・リスク
ボツリヌス治療は、ボツリヌストキシン(ボトックス)を筋肉に注射することで、シワの改善や表情筋のコントロールを目的とした施術です。手軽で効果を実感しやすい治療ですが、注射を伴うため、いくつか知っておいていただきたい副作用・リスクがあります。
注射部位では、施術直後から数日間、軽い赤みや腫れ、内出血(あざ)が出ることがあります。多くは数日で落ち着きます。
注入した筋肉が一時的に弱まるため、まれに表情の左右差や目元・眉の下がり、笑顔のぎこちなさを感じることがありますが、通常は数週間で改善します。
ごくまれに、注射部位周辺に痛みやしびれ感、頭痛、倦怠感が出ることがあります。体質や注入量によって個人差があります。
ボツリヌス治療は全身に作用する量ではなく安全性の高い治療ですが、妊娠中・授乳中の方、神経・筋疾患のある方は施術をお受けいただけません。また、過去にボツリヌストキシン製剤でアレルギー反応があった方も注意が必要です。
監修
米谷 公佑(まいたに こうすけ)
KYOTO K CLINIC 院長
形成外科専門医 ECFMG certificated(米国医師資格取得)
大阪大学形成外科教室出身
Johns Hopkins University・University of Miami 研究歴
引用文献
※1 Mitchell F Brin et al.
Botulinum toxin type A products are not interchangeable: a review of the evidence.
Biologics. 2014 Oct 6:8:227-41.
※2 Junekyung Lee et al. Safety and efficacy of MT10107 in post-stroke upper limb spasticity treatment: A phase I randomized controlled trial.
Medicine (Baltimore). 2022 Nov 4;101(44):e31367
※3Junekyung Lee et al. Safety and efficacy of MT10107 in post-stroke upper limb spasticity treatment: A phase I randomized controlled trial.
Medicine (Baltimore). 2022 Nov 4;101(44):e31367
※4 Jean Carruthers et al.
Treatment of glabellar lines with Botox (onabotulinumtoxinA): Development, insights, and impact. Medicine (Baltimore). 2023 Jul 1;102(S1):e32375.
Joseph Jankovic et al.
Neutralizing Antibody Formation with OnabotulinumtoxinA (BOTOX®) Treatment from Global Registration Studies across Multiple Indications: A Meta-Analysis.
Toxins (Basel). 2023 May 17;15(5):342.
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